プログラムの名称
医療法人社団 博山会 沼澤歯科医院 歯科医師臨床研修プログラム
研修プログラムの特色
沼澤歯科医院臨床研修プログラムは、一般歯科診療に加えて、デイサービスにおいて摂食嚥下による誤嚥性肺炎の予防についてなどの講話をし、希望者には居宅および病院への訪問診療を行い、研修協力施設である医療法人社団東光会 西東京中央総合病院において、全身管理下での医科と連携した全身管理研修を行う。
東京都の中でも比較的高齢者の人口が多い西東京市での地域性を活かした医療連携診療を大きな特色として形成している。
これからの時代、地域医療連携のスタンスを学ぶことは必須である。なお、この研修プログラムを定めてから3年ごとにプログラム責任者が実施プログラムの実施状況・達成状況を評価・検証した結果を踏まえ、当該研修年度の年度末に開催される臨床研修管理委員会において、評価・再検討を実施し、見直しを図る。
歯科医師研修の目標(目標達成)
- 歯科医師として好ましい態度・習慣を身に付け、患者及び家族とのより良い人間関係を確立する。
- 全人的な視点から得られた医療情報を理解し、それに基づいた総合治療計画を立案する。
- 歯科疾患と障害の予防および治療における基本的技能を身に付ける。
- 一般的によく遭遇する応急処置と頻度の高い歯科治療処置を確実に実施する。
- 歯科診療時の全身的偶発事故に対応する能力を身に付ける。
- 自ら行った処置の経過を観察、評価し、診断と治療を常にフィードバックする態度・習慣を身に付ける。
- 専門的技能や高度先進的歯科医療に接し、生涯研修の意欲への動機づけを図る。
- 歯科医師の社会的役割を認識し、実践する。
参加施設及び指導体制
管理型臨床研修施設
| 施設名 |
医療法人社団 博山会 沼澤歯科医院 |
| 管理者 |
勝田 将崇 |
| プログラム責任者 |
勝田 将崇 |
研修協力施設
| 施設名 |
医療法人社団 東光会 西東京中央総合病院 |
| 研修実施責任者 |
日向野 雅典 |
| 指導を行う者 |
日向野 雅典 |
研修期間及び研修内容
研修期間
1年とする(2027年4月1日~2028年3月31日)
研修協力施設
| 研修期間 |
20日 |
| 研修内容 |
全身管理下での医科と連携した歯科診療の研修 |
評価に関する事項
研修修了判定を行う項目
ポートフォリオの記載、レポートの提出、研修評価シート、症例発表
研修修了判定を行う基準
- ポートフォリオ内のすべての項目が記載されていること
- レポートでの評価がB以上であること(A、B、C評価)
- 評価記録の項目が全て5段階評価で3以上であること
- 症例発表では法人所属歯科医師14人が評価し、全員が5段階評価で3以上であること
募集定員、募集方法及び採用の方法
募集定員
募集定員:2名
募集方法及び採用の方法
公募とし、面接により選考を行う。また、マッチングを利用し、採用決定する。
研修歯科医の処遇
| 常勤・非常勤の別 |
常勤 |
| 研修手当 |
1272円/時給 残業代あり (別途交通費支給あり。月上限2万円まで) |
| 勤務時間 |
8:50~18:00 |
| 休暇 |
完全週休2日制 夏季休暇8日、年末年始6日 |
| 時間外勤務の有無 |
有 |
| 当直の有無 |
無 |
| 宿舎の有無 |
無 |
| 研修歯科医室の有無 |
有 |
| 社会保険・労働保険 |
東京都歯科健康保険組合・厚生年金・労災保険・雇用保険 |
| 健康管理 |
健康診断 1回/年 |
| 歯科医師賠償責任保険 |
医療機関にて加入する。個人加入については任意。 |
| 外部の研修活動 |
学会、研究会等への参加可(参加費用支給なし) |
具体的な研修目標
歯科医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)
社会的使命と公衆衛生への寄与
社会的使命を自覚し、説明責任を果たしつつ、社会の変遷に配慮した公正な医療の提供及び公衆衛生の向上に努める。
利他的な態度
患者の苦痛や不安の軽減と福利の向上を最優先するとともに QOLに配慮し、患者の価値観や自己決定権を尊重する。
人間性の尊重
患者や家族の多様な価値観、感情、知識に配慮し、尊敬の念と思いやりの心を持って接する。
自らを高める姿勢
自らの言動及び医療の内容を省察し、常に資質・能力の向上に努める。
資質・能力
医学・医療における倫理性
診療、研究、教育に関する倫理的な問題を認識し、適切に行動する。
- 人間の尊厳を守り、生命の不可侵性を尊重する。
- 患者のプライバシーに配慮し、守秘義務を果たす。
- 倫理的ジレンマを認識し、相互尊重に基づき対応する。
- 利益相反を認識し、管理方針に準拠して対応する。
- 診療、研究、教育の透明性を確保し、不正行為の防止に努める。
歯科医療の質と安全の管理
患者にとって良質かつ安全な医療を提供し、医療従事者の安全性にも配慮する。
- 医療の質と患者安全の重要性を理解し、それらの評価・改善に努める。
- 日常業務の一環として、報告・連絡・相談を実践する。
- 医療事故等の予防と事後の対応を行う。
- 歯科診療の特性を踏まえた院内感染対策について理解し、実践する。
- 医療従事者の健康管理(予防接種や針刺し事故への対応を含む。)を理解し、自らの健康管理に努める。
医学知識と問題対応能力
最新の医学及び医療に関する知識を獲得し、自らが直面する診療上の問題について、科学的根拠に経験を加味して解決を図る。
- 頻度の高い疾患について、適切な臨床推論のプロセスを経て、鑑別診断と初期対応を行う。
- 患者情報を収集し、最新の医学的知見に基づいて、患者の意向や生活の質に配慮した臨床決断を行う。
- 保健・医療・福祉の各側面に配慮した診療計画を立案し、実行する。
- 高度な専門医療を要する場合には適切に連携する。
診療技能と患者ケア
臨床技能を磨き、患者の苦痛や不安、考え・意向に配慮した診療を行う。
- 患者の健康状態に関する情報を、心理・社会的側面を含めて、効果的かつ安全に収集する。
- 診察・検査の結果を踏まえ、一口腔単位の診療計画を作成する。
- 患者の状態やライフステージに合わせた、最適な治療を安全に実施する。
- 診療内容とその根拠に関する医療記録や文書を、適切かつ遅滞なく作成する。
コミュニケーション能力
患者の心理・社会的背景を踏まえて、患者や家族と良好な関係性を築く。
- 適切な言葉遣い、礼儀正しい態度、身だしなみで患者や家族に接する。
- 患者や家族にとって必要な情報を整理し、分かりやすい言葉で説明して、患者の主体的な意思決定を支援する。
- 患者や家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握する。
チーム医療の実践
医療従事者をはじめ、患者や家族に関わる全ての人々の役割を理解し、連携を図る。
- 歯科医療の提供にあたり、歯科衛生士、歯科技工士の役割を理解し、連携を図る。
- 多職種が連携し、チーム医療を提供するにあたり、医療を提供する組織やチームの目的、チームの各構成員の役割を理解する。
- 医療チームにおいて各構成員と情報を共有し、連携を図る。
社会における歯科医療の実践
医療の持つ社会的側面の重要性を踏まえ、各種医療制度・システムを理解し、地域社会に貢献する。
- 健康保険を含む保健医療に関する法規・制度の目的と仕組みを理解する。
- 地域の健康問題やニーズ把握など、公衆衛生活動を理解する。
- 予防医療・保健・健康増進に努める。
- 地域包括ケアシステムを理解し、その推進に貢献する。
- 災害や感染症パンデミックなどの非日常的な医療需要について理解する。
科学的探究
医学及び医療における科学的アプローチを理解し、学術活動を通じて、医学及び医療の発展に寄与する。
- 医療上の疑問点に対応する能力を身に付ける。
- 科学的研究方法を理解し、活用する。
- 臨床研究や治験の意義を理解する。
生涯にわたって共に学ぶ姿勢
医療の質の向上のために省察し、他の歯科医師・医療者と共に研鑽しながら、後進の育成にも携わり、生涯にわたって自律的に学び続ける。
- 急速に変化・発展する医学知識・技術の吸収に努める。
- 同僚、後輩、歯科医師以外の医療職と互いに教え、学びあう。
- 国内外の政策や医学及び医療の最新動向(薬剤耐性菌等を含む。)を把握する。
基本的診療業務
基本的診療能力等
基本的診察・検査・診断・診療計画
〈研修内容:初診患者に対する一連の基本的診査、検査、診断、診療計画の立案〉
〈症例数:10症例〉
- 患者の心理的・社会的背景を考慮した上で、適切に医療面接を実施する。
〈研修内容:初診時医療面接、再診時医療面接〉
- 全身状態を考慮した上で、顎顔面及び口腔内の基本的な診察を実施し、診察所見を解釈する。
〈研修内容:口腔内診察、頭頚部診察、各種検査の必要性の判断〉
- 診察所見に応じた適切な検査を選択、実施し、検査結果を解釈する。
〈研修内容:エックス線検査、咬合検査、咀嚼能力検査、歯周組織検査を基に基本的な疾病の原因となる項目を探察し、診断につなげる〉
- 病歴聴取、診察所見及び検査結果に基づいて歯科疾患の診断を行う。
〈研修内容:担当患者の診断に関する口頭試問〉
- 診断結果に基づき、患者の状況・状態を総合的に考慮した上で、考え得る様々な一腔単位の診療計画を検討し、立案する。
〈研修内容:診療計画に関するカンファレンスに参加、プロトコール作成〉
- 必要な情報を整理した上で、わかりやすい言葉で十分な説明を行い、患者及び家族の意思決定を確認する。
〈研修内容:患者への病状説明、インフォームドコンセント、同意書の取得〉
基本的臨床技能等
①歯科疾患を予防するための口腔衛生指導、基本的な手技を実践する。
〈研修内容:ブラッシング指導、フッ化物塗布〉
〈症例数:合計10症例〉
②一般的な歯科疾患に対応するために必要となる基本的な治療及び管理を実践する。
| 歯の硬組織疾患 |
〈研修内容:齲蝕の除去及び充填処置〉 〈症例数:10症例〉 |
| 歯髄疾患 |
〈研修内容:抜髄処置、再根管治療、根管貼薬処置等の実施〉 〈症例数:10症例〉 |
| 歯周病 |
〈研修内容:スケーリング、ルートプレーニングの実施〉 〈症例数:10症例〉 |
| 口腔外科疾患 |
〈研修内容:抜歯、膿瘍切開等の口腔外科処置の実施〉 〈症例数:10症例〉 |
| 歯質と歯の欠損 |
〈研修内容:クラウン修復処置、ブリッジによる修復処置、欠損に対する有床義歯治療の実施〉 〈症例数:10症例〉 |
| 口腔機能の発達不全、口腔機能の低下 |
〈研修内容:口唇閉鎖力測定を用いて発達不全を診断し、小児・高齢者の口腔機能訓練等の実施〉 〈症例数:5症例〉 |
③基本的な応急処置を実践する。
〈研修内容:修復物の脱離、義歯破損に対する応急的処置等の実施〉
④歯科診療を安全に行うために必要なバイタルサインを観察し、全身状態を評価する。
〈研修内容:担当患者の診療に必要なバイタルサインを測定し、全身状態を評価する〉
〈症例数:3症例〉
⑤診療に関する記録や文書(診療録、処方せん、歯科技工指示書等)を作成する。
⑥医療事故の予防に関する基本的な対策について理解し、実践する。
患者管理
- 歯科治療上問題となる全身的な疾患、服用薬剤等について説明する。
〈研修内容:高血圧、糖尿病などで医科診療中の患者に、歯科治療上の問題点と服用薬剤等について説明する。〉
〈症例数:3症例〉
- 患者の医療情報等について、必要に応じて主治の医師等と診療情報を共有する。
- 全身状態に配慮が必要な患者に対し、歯科治療中にバイタルサインのモニタリングを行う。
〈研修内容:心拍及び血圧の状況に配慮が必要な患者に対し、歯科治療中にバイタルサインのモニタリングを行う〉
〈症例数:3症例〉
- 歯科診療時の主な併発症や偶発症への基本的な対応法を実践する。
- 入院患者に対し、患者の状態に応じた基本的な術前・術後管理及び療養上の管理を実践する。
〈研修内容:周術期入院患者に対し口腔衛生指導や口腔機能管理に関しての指導の実施〉
〈症例数:3症例〉
患者の状態に応じた歯科医療の提供
- 妊娠期、乳幼児期、学齢期、成人期、高齢期の患者に対し、各ライフステージに応じた歯科疾患の基本的な予防管理、口腔機能管理について理解し、実践する。
- 各ライフステージ及び全身状態に応じた歯科医療を実践する。
- 在宅療養患者等に対する訪問歯科診療を経験する。
〈研修内容:在宅患者を訪問し、全身状態を確認しながら歯科診療を行う〉
〈症例数:5症例〉
歯科医療に関連する連携と制度の理解等
本項目は、関連する「B.資質・能力」「6.チーム医療の実践」「7.社会における歯科医療の実践」に相当する具体的な到達目標を示す。
歯科専門職間の連携
- 歯科衛生士の役割を理解し、予防処置や口腔衛生管理等の際に連携を図る。
- 歯科技工士の役割を理解し、適切に歯科技工指示書を作成するとともに、必要に応じて連携を図る。
- 多職種によるチーム医療について、その目的、各職種の役割を理解した上で、歯科専門職の役割を理解し、説明する。
多職種連携、地域医療
- 地域包括ケアシステムについて理解し、説明する。
- 地域包括ケアシステムにおける歯科医療の役割を説明する。
- 在宅療養患者や介護施設等の入所者に対する介護関係職種が関わる多職種チームについて、チームの目的を理解し、参加する。
- 訪問歯科診療の実施にあたり、患者に関わる医療・介護関係職種の役割を理解し、連携する。
- がん患者等の周術期等口腔機能管理において、その目的及び各専門職の役割を理解した上で、多職種によるチーム医療に参加し、基本的な口腔機能管理を経験する。
- 歯科専門職が関与する多職種チーム(例えば栄養サポートチーム、摂食嚥下リハビリテーションチーム、口腔ケアチーム等)について、その目的及び各専門職の役割を理解した上で、チーム医療に参加し、関係者と連携する。
地域保健
- 地域の保健・福祉の関係機関、関係職種を理解し、説明する。
- 保健所等における地域歯科保健活動を理解し、説明する。
歯科医療提供に関連する制度の理解
- 医療法や歯科医師法をはじめとする医療に関する法規及び関連する制度の目的と仕組みを理解し、説明する。
- 医療保険制度を理解し、適切な保険診療を実践する。
- 介護保険制度の目的と仕組みを理解し、説明する。
症例数
| 到達目標に必要な症例数 |
合計92症例 |
| 経験することを目標とする症例数 |
合計150症例 |
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